Wakyoさんからご指名があったので、ユースのインタビューに行ってまいりました。実は僕は物書きを仕事にしているという意識がないので、めったにインタビューをしません。それで飯を食っているライターさんやジャーナリストには勝てないですからね。ただ、相手がある程度現場の制作やDJ、もしくは本質的なことについて記事にしてほしそうなときは、自分が適役だと思うのでやらせてもらいます。最近だと大沢さん、ティム・デラックスを担当いたしました。あと、電気Xスチャには社長として挨拶に行きましたね。さて、ユースですが、僕はキリングジョークのファンだったので、会えて光栄でした。ポエトリーやイラストも手がける根っからのアーティスト肌で、興味深いお話しもたくさんきけたんで、9・25売りに載せたいと思います。彼はダニー・ランプリングをしてミリオネア・ヒッピーと言わしめた最も成功したヒッピー?だと思うんですが、気取ったところのない、とても気さくな感じ。「なんでプロデューサーとして大成功(ヴァーブは700万枚も売った!)しているのに、アンダーグラウンドでサイケなのか?」という質問にもていねいに答えてくれました。要はアーティストにとって大事なのはコミュニティーなんだってことでした。ゴアから続くサイケシーンが、他と違ってあまり浮き沈みしない理由もそこにあるんですよね。
ティムデラックスに会いました。「ホワイトストライプスやカイザーチーフスが好き」と言っていて、なぜかラウドのロック路線とリンク。同じ時代を生きてきた人間は同じようなことを考えるものなのかも。それにしてもカイザーチーフス、UKでもフェスうけから再盛り上がり中で大変な人気だ。どんなヤツらか知らん、という人は今出てるラウドを読んでみてください。インタビューのってます。
普段やらないことをやろうとふと思いたち、ありがたいことにキューンソニーさんからインビをいただいたので、WIRE05に行ってみました。実ははじめて行ったんですよ。今までいかなかった理由は何もなくて、ただ単にスケジュールが合わないとかだったんですが、行ってみてビックリ!なことはほとんどなくて、予想通りの盛り上がり&客層でした。横浜アリーナは疲れたら座るところがたくさんあって、いいですね。テクノは自分のグルーヴではないが、シーンは健全で素晴らしいと思いました。
僕が個人的に良い音楽を判断するときの基準はですね。1.単純に聴いて気持ちよいか 2.今まで聴いたことのないようなオリジナルな音楽であるか。以上2点です。1は超主観です。意外に思うかもしれませんが、僕はアコギや軽めのソウルフルなヴォーカルが大好きで、いわゆるゲームミュージックっぽいピコピコ系シンセの音が嫌いな傾向にあります。だからと言って、テクノが嫌いというわけではないし、自分の嫌いな音楽を好きという人がいても「人それぞれだから」と思うだけです。そう言えば、「ひとそれぞれだから」は音楽評論の世界では禁句なんですよね。僕は評論家ではないのですが、ラウド編集部で評論家職が唯一できる谷上君は「音楽には批評性がなくてはいけない」とよく言っていて、言われてみると自分も谷上がいいと思うようなものをいいと思っているのですが、それはそこに批評性があるからだなんて思ってもみなかった。でも、よく考えてみるとクリエイターに「オリジナルとは何か?」という視点が欠落していたら、僕はたぶん2の理由でそれを良い音楽とみなさないでしょう。逆にそれがどんなに自分の趣味からかけはなれていても、オリジナルであればそれを尊重する意味はあると思うのです。では、なぜオリジナルでなくてはいけないのか?それは前に進まないからであります!
MASHROOMにきてくれたみなさんありがとうございました。コバコのよいところで、好き勝手なDJもしてしまったし、いろんな人と話ができて楽しかったです。ひさびさにブースに立ってみて思ったのは、思ったほど忘れてないってことでした。自転車にのるようなものなのでしょう、ミックスは。「レギュラーでやるのか?」というありがたい質問を受けましたが、9月か10月には何かやろうと思っています。気分的にはNIBIRUをちゃんとやりたい気になっています。