僕が個人的に良い音楽を判断するときの基準はですね。1.単純に聴いて気持ちよいか 2.今まで聴いたことのないようなオリジナルな音楽であるか。以上2点です。1は超主観です。意外に思うかもしれませんが、僕はアコギや軽めのソウルフルなヴォーカルが大好きで、いわゆるゲームミュージックっぽいピコピコ系シンセの音が嫌いな傾向にあります。だからと言って、テクノが嫌いというわけではないし、自分の嫌いな音楽を好きという人がいても「人それぞれだから」と思うだけです。そう言えば、「ひとそれぞれだから」は音楽評論の世界では禁句なんですよね。僕は評論家ではないのですが、ラウド編集部で評論家職が唯一できる谷上君は「音楽には批評性がなくてはいけない」とよく言っていて、言われてみると自分も谷上がいいと思うようなものをいいと思っているのですが、それはそこに批評性があるからだなんて思ってもみなかった。でも、よく考えてみるとクリエイターに「オリジナルとは何か?」という視点が欠落していたら、僕はたぶん2の理由でそれを良い音楽とみなさないでしょう。逆にそれがどんなに自分の趣味からかけはなれていても、オリジナルであればそれを尊重する意味はあると思うのです。では、なぜオリジナルでなくてはいけないのか?それは前に進まないからであります!