ステファンKはPC1台でDJをするんだそうです。先日はSASHAがBBCのESSENTIALMIXをPCでこなして話題になっていました。CDJは間違いなく僕の予想通り、近々ターンテーブルを駆逐すると思います。2年はかからないでしょう。今からアナログのターンテーブルを買おうとしている人は再考すべきです。前から言っている通り、音質は最後の切り札にはなり得ないのです。さて、その先にあるディスクレスの時代はいつ頃実現するのでしょうか?PCの世界ではTRAKTOR とLiveが二大ソフトと思いますが、最終的には操作性が問われることになると思います。その点では、CDにおいて操作性で遥かに優れたノウハウを持つ機材メーカーさんが彼らを独走させるとは思えません。実際MP3ファイルやメモリーカードを既に読み込めるCDJが、ソフト開発で追いつくのはそう難しいことではないでしょう。はっきりしているのは、DJのデジタル化がDJスタイルそのものを激変させるであろうことです。具体的には、ピッチあわせはもはや技術でもなんでもなくなってしまいます。どんなビギナーでもスイッチひとつでロングミックス可能な時代にさしかかっているのですから。3枚がけとか、細かいカットインなんかも意味をなくしてしまうでしょう。むしろネタの仕込み、つくり込みをどれだけしているかが問われることになるはずです。よりスタジオワーク的になっていくわけです。コンピュータに強いことが、良いDJの必要条件となるなんて馬鹿げた話ですが、避けられないと思うのです。ノリ一発から文武両道の時代へ向かうのはむしろ自然なことかもしれません。