先日、実に偶然にYo-Cに会いました。しかも用賀で、新しいパーティーの打ち合わせをしているときに。こういうとき、僕はそこに何らかのメッセージがあると考えます。この場合:1.Yo-Cとパーティをやりなさい。2.X-traがどうだったか思い出しなさい。3.彼と話してその意味を考えなさい。のどれかなので、とりあえず3。そこで思ったのはYo-Cも煮詰まっているということ。ということは、残念ながら1ではありません。それ以上は、特にひらめかなかったので、おそらく神様が僕に言いたかったのは、「過去は過去だと確認しなさい」ということだと思われます。「そうだよねー!」っていう合意点が見つからなかったということは、進んでいる道が違うことを確認しろという意味に他なりません。それぞれにそれぞれのオリジナリティーがあるわけで、彼はある意味ずっと同じ道を突き進んでいるのだと思います。ところで、さっき気がついたんですが、blogもう1年も書いてました。書きっぱなしなのに、読んでくれてるみなさん、ありがとうございます!
ダンスバンドがおそらく次のビッグ・ムーブメントという僕の予測は、半分あたったと思っています。ただ、ここまでDJやクラブカルチャーと切り離されたところにできるとは思っていなかったんですよね。ハウスが登場したとき、そういえばディスコは否定されたなぁってのを思い出しました。最近の踊れるロックバンドがクラブと接点を持っていなことには意味があると思います。それにしても新人バンドが次から次へと出てくるのは頼もしい。ニュー・ウェイヴ的ロック・エクスプロージョンは、音楽シーンにおける久々の大波ですね。誰か名前つけないと。ポスト・パンクとかニュー・ウェイヴって言ってるうちはダメだなぁ。
クラブDJのほとんどはポップチャートなんて見てないと思いますが、僕はかなり重視しています。より一般的な人々の趣味がわかるし、それはクラブでも活かせるからです。これからブレイクしそうな新人や曲は、最初にチャートの下の方に顔を出すことが多いですしね。UKのチャートはそういう意味で重宝します。でも、USのいわゆるビルボードチャートは、ほとんど使えません。アメリカという国がデカすぎて、ムーブメントがチャートに反映されるまで時間がかかりすぎるからです。そんなわけで、僕はビルボードなど相手にしていなかったのですが、今日たまたま調べ物をしていて、ビルボードのトップ100を見てビックリ!グエン・ステファニーが1位じゃないですか。。。。。そんなに売れてるとは恥ずかしながら知りませんでした。去年彼女のソロが出たとき、ラウドの表紙にするのは結構大決断だったんですが、正しかったねー雨宮君。ちなみにキラーズもかなり上位に食い込んでて、満足満足。ブロック・パーティーもそうだったけど、自分とこがプッシュしてるアーテイストが売れるのは、とてもうれしいことです。ハズしてばかりいたら、アンテナぼろぼろの雑誌ってことになっちゃいますからね!しかし、営業が専門の雨宮が意外に鋭い先見眼を持っているのには驚く。ちなみに僕の現在オススメはBodyRockersとEl Presidenteです。
ステファンKはPC1台でDJをするんだそうです。先日はSASHAがBBCのESSENTIALMIXをPCでこなして話題になっていました。CDJは間違いなく僕の予想通り、近々ターンテーブルを駆逐すると思います。2年はかからないでしょう。今からアナログのターンテーブルを買おうとしている人は再考すべきです。前から言っている通り、音質は最後の切り札にはなり得ないのです。さて、その先にあるディスクレスの時代はいつ頃実現するのでしょうか?PCの世界ではTRAKTOR とLiveが二大ソフトと思いますが、最終的には操作性が問われることになると思います。その点では、CDにおいて操作性で遥かに優れたノウハウを持つ機材メーカーさんが彼らを独走させるとは思えません。実際MP3ファイルやメモリーカードを既に読み込めるCDJが、ソフト開発で追いつくのはそう難しいことではないでしょう。はっきりしているのは、DJのデジタル化がDJスタイルそのものを激変させるであろうことです。具体的には、ピッチあわせはもはや技術でもなんでもなくなってしまいます。どんなビギナーでもスイッチひとつでロングミックス可能な時代にさしかかっているのですから。3枚がけとか、細かいカットインなんかも意味をなくしてしまうでしょう。むしろネタの仕込み、つくり込みをどれだけしているかが問われることになるはずです。よりスタジオワーク的になっていくわけです。コンピュータに強いことが、良いDJの必要条件となるなんて馬鹿げた話ですが、避けられないと思うのです。ノリ一発から文武両道の時代へ向かうのはむしろ自然なことかもしれません。
グラストンベリー・フェスティバルのDVDが6月1日にEMIから出るんですが、なかなかおもしろいです。有名どころ総出演的ラインナップですが、一番良かったのはフェイスレス!意外に思う人もいるかもしれませんが、アンダーワールドにさえ勝てそうなパフォーマンスでした。ヨーロッパでは実際同格扱いなんですよね。前回見逃したのが悔やまれます。
体調崩したところに編集がどっと入ってきてしまい、しばらく更新できませんでした。申し訳ない。って、言い訳してますね。7月1日に新しいパーティーを始めることにしました。ほぼ一年充電したので、やる気もちょっとあります!みなさんよろしく。