きのうラウドの編集会議がありました。定期的に行っている番組編成会議だったんですが、ここで書いていいエピソードがあったんで、おもしろいから書きます。僕が「ポジティヴな雑誌であり続けたい」という話をしていたら、うちの責任者の雨宮が「悪口とか、けなしとか、ひねくれたこと書いている雑誌や評論家って人気あるんですよ」って言うんです。それで、某ロック雑誌の編集長が何書いてるのかなぁと思って読んでみたら、たしかに否定の連続だった。ネガティヴ気分はうつるという持論の僕は、瞬く間にダウナー・モードになってしまい、しばらく嫌な気分でした。「こんなこと書くなら書かなきゃいいのに。読んだ人は気分悪くするだけだし」って思っちゃうんですよね。一方で、そういう文句と否定と屈折した自慢でできてる文章を読んで、「俺もそう思う!」とか「やっぱこの人はスゴい」って思う人が多いという雨宮の指摘は当たっているのかも。。。。。と残念ながら思いました。なぜそうなのかは自分にも思い当たる節があるのですが、そういう文章に同調していくと、自分がロックスターと同格、もしくは彼らをジャッジできる存在であるかのような気分になれるんですね。でもね、それは錯覚&妄想だし、僕の趣味じゃないです。自分の気に入るような音楽を探して、それを楽しむ、音楽は感じたままのものだから、それだけでいい、というのが僕の基本です。それは、他の音楽メディアと真逆に位置する考え方かもしれないけれど、世の中は陰陽なので、アリのはずだと思っています。ちなみに、雨宮はそう言っておきながら、音楽評論家さん達のことを「何言ってるかさっぱりわからん」と一蹴しておりました。雨宮はなぜ編集会議の時、あんなに強面なのでしょう。