最近頭の中から離れないギターリフというのがありまして、しばらくTHE MUSIC「Freedom Fighter」だったんですが、U2の「Vertigo」に変わりました。こいつは歌メロにフックがあるわけじゃなくて、ギターリフ一発ものなんで強力ですね。そういうところは、ダンスミュージックにちょっと似ている。1200Micsの「High Paradise」とかあの合唱みたいなところがフックなわけで、そういうフックがあるものが基本的に僕は好きです。遊びに行って帰るとき覚えてるのはフックのある曲だけで、「あのなんとかとなんとかの間にかかってたフルオンイスラエリのグルーヴィーなトラック最高だったなー」なんて思わないでしょ?フックの強い曲をチージーという一言でかたづける風潮がちょっと前までありましたが、あれは僕には理解できないものでした。実際、UKのトランスDJに会うと「チージなのが好きだね」って、ひっくりかえしてる人が多かった。「ひっくりかえす」っていうのはどういうことかというと、「かっこわるい」とされていることを「かっこいい」ととらえることで、「かっこよかった」ものを「かっこわるい」ものにしてしまうことです。例を挙げると、プログレッシヴハウスのファンがダッチトランスを「チージーだ」とした場合に、ダッチのファンが「チージーなのがいいんだよ」って言ってしまうと、プロッグのファンはダッチを理解せずに批評してしまったことになり一本負けなのです。こういうことは世の中にたくさんあるので、一番いいのは「わからないものを批評しない」ことです。よさがわからないのは「理解できない」ということで、それ以上つっこむとただの自己弁護になってしまいますから。ラウドには、「理解できないものは雑誌に載せない」というポリシーがありまして、これはどちらかというと「理解できないものをたたく」傾向にある他の雑誌と大きく違う点です。かなり脱線したので、今日はこれにて失礼。