DJになるにはどうしたらよいのか?という質問をよく受けますが、さしあたり必要なのはクラブ業界もしくは音楽業界への良い意味でのコネです。いきなりクラブにデモを持っていっても、ほぼ100%相手にされないと思ったほうがいいです。あと、DJにデモをわたすのも見当違いです。DJは個人商店なので、他のDJの面倒をみようとか思うことはまずありません。よく考えるとちょっと失礼な行為だということもわかるでしょう。八百屋さんに行って、「俺も八百屋やってみたいんだけど、ちょっとうちの品揃えみてよ。それでサポートよろしく」って言ったら、門前払いされるのは間違いありません。では、どうやったらコネができるのか?まず、クラブ業界自体は基本的に水商売に近い、もしくはそのものだと思ったほうがいいです。だから、俺の音楽を聴いてくれ!っていうスタンスではうまくいきません。結局スタッフから入って雑用をこなしながらアプローチしていくことになるわけです。このルートは結構まわり道だと思うので、僕はトライしたことがありません。僕の場合はUKのクラブミュージックレーベルに自分の曲のデモを送ってコネをつくりました。これでできるのは海外のシーンとのコネクションですが、日本のクラブシーンではこういったコネクションは大きな武器になります。だから、まず第一に曲づくり力、第二に英語力が必要だと僕は思うのです。続きはまた次回。